第13回リレーセミナー 開催報告

◎猪狩達夫さん(イカリ設計 代表取締役)の講演 「建築家・水景画家 猪狩達夫が描き続けた江戸東京の川」




パワーポイントのスライドは一切使わずに、ひたすら猪狩さんが描いた絵を見ながら,猪狩さんがなぜこの場所が好きか,そしてこの絵の思い出をうかがっているうちに、東京の水辺にとって何が大切なのかが自然とわかってくる。




 猪狩さんが繰り返し好んで描いた場所は、①吾妻橋横や柳橋や佃島の船溜りのように船があり、人が水辺に近寄りやすく、こちゃこちゃっとした場所、②そして鳥が大きく羽を広げているように見える清洲橋やレインボーブリッジのように、目の前にヌケ感のある見晴らしのよい場所。ここは、江戸の粋=小さいものが幾重にも混ざり合った生活感を感じる場所と、見晴らしがよくそこから景色を観る人に希望と勇気を与える開放感のある場所である。

「猪狩さんが好んで描かれる場所って、江戸時代からいままでずっと変わらずに残っていますね」とセミナー参加者がおっしゃっていた。 




 最後に陣内秀信先生が「これほど隅田川や神田川の絵をまとまった形で観たのは初めて。東京の都心の川ならではの美しさや人の生活とのつながりの深さを感じました」とおっしゃっていた。

 すでに1000枚を超える水辺の絵を描かれている猪狩さんは、今日セミナーで話しているうちに,ますます絵が描きたくなった。水景画家としてまた描くぞ!」と明るく言い放った。86歳の猪狩さんに元気と勇気をいただいたセミナーでした。




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